一筋縄ではいかない自作PC in 中東


気づいたらカタールが断交されたあの日から早くも半年が経ちました [1]。未だに両陣営共に譲る気はないみたいなので、早期解決は難しそうです。ドバイでPCを買う夢もありましたが、片道1時間のところに5時間と6倍のコストをかけてまでして行く勇気と気力はなかった。

カタールのPCショップは潰れているので困ったときはAmazonさん [2] [3]。

[1] … 退屈な国から断交された国へ | はしりがき
[2] … カタールでパソコンショップへ行く | はしりがき
[3] … 高速機の導入へ | はしりがき

注文直後に到着予定日が2週間遅れた日付になるイベントがあったものの、当初の予定通り荷物は来ました。今回分かったことはAmazon USの方がAmazon JPより通関が早いことです。Amazon USは発送時にQatar IDの入力をしておくとCustom clearanceがPriority扱いになるみたいです。Amazon USが3分で通過したのに対してAmazon JPは数日かかり通関で荷物が追越する所を見て思わず笑ってしまいました。

届いたパーツ (1)
届いたパーツ (2)

PCケースの箱はそのまま送られてくるのかと思ったら、きちんとAmazonの箱の中に入れてありました。包装は相変わらず隙間に紙2枚突っ込んであるだけのこのざまのレベルでしたが。

さすがにもう2017年なので昔ほど苦戦することはないと思ってたのですが、最初から躓きまくる羽目に。

第1章 ピンの曲がった AMD Ryzen 7 1800X

すべてを開梱して、M/BにCPUを載せるところから始めます。まず最初の緊張の瞬間。一応CPUのピンを目視確認します。よくよく見るとピンが曲がっています。なんなんだこの洗礼はと思いながら30本以上のピンをシャープペンシルを使って直すことに。日本にいたら確実に交換してもらうところですが、中東から交換手続きなんかしてたら年が変わってしまいます。物理的に弱いピンの実装をCPUからM/B側に移してリスク回避したintelは賢いと思います。

第2章 金具が噛まない AMD Wraith MAX

ピンの曲がったCPUを気合で修理して、取り付けも完了し、あとはCPUクーラーを載せてゴールするだけです。AMD純正品だし5分くらいで付くでしょうなんて思ってたら、M/Bの土台に金具が届かない。M/B側についてる土台のねじを一旦全て緩めて取り付ける方法を思いつくまでに3時間経っていました。M/Bの土台に金具をセットしてレバーを引いて固定する手順は手順書に書かれておらず、手順書のイラスト通りで進めるとCPUクーラーをM/Bにおいて終わり。固定されずに終わります。AM3の時にも組んだことがあったので固定手順を知ってて良かったですが、手順書くらいちゃんと作ってほしいですね。とても純正品とは思えない出来です。

第3章 使えない付属の電源コード

順調(?)に組みあがり、電源を入れる時がやってきました。電源を入れる瞬間は緊張しますよね!?なんて思いながら、付属の電源コードを電源タップに差そうとすると、全形状のコンセントに対応するはずのMade in Chinaの電源タップは接地のところのシャッターが開かず差さらない。仕方ないのでPS4 Proから抜いて転用しようと思ったら本体側の接地が省略されてて今度は本体側に差さりませんでした。仕方がないので炊飯器から抜いて持って来ることに。このコードはコンセント側の接地が省略されているので、PCケースは接地されずに浮いていることになります。入力が240Vだしちょっと怖い。そして、炊飯器から電源コードを抜いたのでおいしいご飯はしばらくお預けです。

第4章 電源投入すると電源タップのヒューズが飛ぶ

もう許してほしい、今度こそ成功してほしいと思いながら、電源タップ→電源装置主電源→コンピュータ電源の順で電源を入れていきます。電源装置主電源を入れた瞬間にパチッと大きな音がして、どこかで青白い光が。もう洗礼はやめてほしいし、椅子から転げ落ちそうでした。もう1回試そうとしたところ、同じ電源タップの口が使えなかったので、電源タップの口ごとに持ってるヒューズ(250V/10A)が飛んだことがわかりました。TwitterとSlackでクイズミリオネアでいうところのオーディエンスをすると、「電源装置の初期不良」、「電源装置の故障」、「電圧セレクトレバーの間違い」、「電源装置二次側の短絡」が挙がりました。電源装置内が不良だとHIPOT TEST OKと刻印されないはずで、電源装置が不良(故障)で短絡してたとすると電源装置一次側のヒューズも一緒に飛ぶはずです。電源電圧は自動選択なので選択ミスのしようがない。最後に念のためにせっかく時間をかけて接続した二次側を全部切り離して、電源タップの別の口を試しても電源タップ側のヒューズが飛ぶのでもうお手上げでした。試行錯誤を繰り返してるうちに飛ばしたヒューズは10本を超えています。この国で売ってる激安Made in Chinaの電源タップはどれを見てもご丁寧に全てヒューズが積まれています。流石にヒューズを取り出してバイパスするのは怖いので、様々な電源タップを買って試すことに。レジの人に「なんで同じ種類まとめて買わないの」なんて言われる始末です。試していくと250V/7A、250V/10Aのヒューズが積まれた電源タップはすべてNG。250V/13Aのヒューズが積まれた電源タップはOKでした。一時側のコンデンサ充電に伴う突入電流が10A超というのもなんとも信じられない話ですが、ヒューズが証明しています。

このトラブルシュートに2日も費やして何をやってるんだろうって感じです。

第5章 問題はいっぱい

その後、何とか起動して、Windows 10 Proを入れて運用に入っています。Windows 10はAmazon US、Amazon JP共に輸出禁止アイテムだったので、泣く泣くMicrosoft ストアから定価でお買い上げです。ああ、安価なDSP版が欲しかった。動作後にもちろん問題点が0ならいいんですがやっぱり問題を抱えています。

  1. メモリが指定速度で動かない問題。BIOS更新前はXMPプロファイルを適用してDDR4-3200で動作していたメモリが、BIOS更新後にXMPプロファイルを適用してもDDR4-2133で動作する。動いてるのでいいんですが、なんだか損した気分です。
  2. 青画面が出る問題。友人とCivilization VIを遊んでいたらメモリ関係でBSODが出ました。おそらくBIOS更新後にXMP関係の設定がこけています。AMD / GIGABYTEは早く対策して。
  3. TwitterクライアントのTweenが動かない問題。Userstreamに繋がらず、投稿もできません。仕方がないのでTweetenに移行しましたが、Windows 10を入れた直後にアプリケーションが動かないというのは気味が悪いものです。そしてTweetenはRyzen 7 1800X / Geforce GTX 1080 Tiでも重い。とてもリッチなTwitterクライアントを引いてしまったようです。
  4. すぐフィルタに砂が詰まる問題。3日回しただけでフロントファン部分のフィルタが詰まりました。ここ中東は建物の中も砂が凄いらしいです。残念ながらこまめなシャットダウンと清掃しかなさそうです。
  5. フロントファンの速度が制御できない問題。M/B側のピンが2つあると思い込んでいたところ実際は1つしかなく、リアファン x2用にしか分岐ケーブルを調達していなかったので、フロントファンの速度制御ができずに100%全速力で回っています。山洋の2,500rpmファンは意外とうるさく強制排気のGeforce GTX 1080Tiが静かに感じられるほど。
  6. ケース加熱問題。Geforce GTX 1080 Tiを高負荷で稼働させるとケースが触れないほど熱くなる。ブラケットを通じてケースに熱が伝わってるようです。熱でケースが歪まなければいいのですが。

しばらくはこの問題と向き合うので暇なことはなさそうです。

最後に組んでる最中の写真ですが、やっぱりGeforce GTX 1080Tiは大きいです。

やっぱり大きいGeforce GTX 1080 Ti
中身はぎっしり

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